比較検討のすすめ

習い事の現状を確認してきましたが、一般的に習い事には月額10,000円程度は必要な費用として見込まなければなりません。決して安い費用ではありませんが、相場と比較してあまりにも安すぎると指導される内容や使用する教材、講師の質などに問題があることもあります。習い事として通う以上は子供の成長に良い影響を与えるものでなければなりません。かかる費用と内容のバランスを吟味して検討する必要があります。つまり「安く始められる習い事」とは、単に必要な費用が一番安いということではなくて、かけた費用以上のメリットが感じられるコストパフォーマンスの高い習い事ということになります。

また習い事特有の視点として、子供が楽しく通うことができているかどうかという問題があります。せっかくお金をかけて通わせているのに子供が行きたがらない、やりたがらないのでは何をやっても身につくことはありません。習い事を決める際には保護者の希望だけではなく子供の気持ちも大切です。無理やり行かせてもあまり成果は期待できません。費用以上に大切なことは子供の意欲です。ただし強制ではなく意欲を促すこともできます。いわゆる「やる気を引き出す」という環境においてあげることが必要です。習い事の講師の中には、そのようなテクニックに長けている人も多くいます。同じ習い事でも違う教室に通って見違えるようになったということはよく聞く話です。どの習い事にするのかを決めたら、どの教室に通うのかを子供とともに検討します。

多くの習い事が数回から1ヶ月ほどの「体験期間」を設けています。まずはお試し期間として通ってみて教室の指導方針やクラスメートの様子、講師の質などを見極めてから入会するようにします。できるなら複数箇所を見て比較検討することをおすすめします。また一回だけの「見学」を受け入れてくれる習い事も多数ありますから、いくつかの候補をあげて見学を申し込みます。通常は見学に費用がかかることはありませんので、気軽に相談できます。どこに見学に行くのかの情報収集のきっかけは口コミです。インターネットなどで調べることができるのは場所と費用、カリキュラムなどであり、指導内容や講師の質は実際に通っている人の口コミが最も信ぴょう性の高い情報になります。同じ学年や上級生の保護者から口コミ情報を仕入れて実際に足を運んで内容を確認します。

安く始められるおすすめの習い事

ここまで現状を確認してきて、安く始められる小学生の子供の習い事としておすすめできるものは「書道」です。初期費用も安く必要な道具類も小学生が使用するレベルのものなら比較的安価に用意することができます。何よりも「綺麗な字を書くことができるようになる」ことは一生の財産になります。入会時も手軽に始められますし、継続して通っていても大きな出費が必要になることはありません。回数も週1回程度ですから送迎の手間もさほどかかりません。安く手軽に始められて、身につけたスキルが一生ものになるという点においてコストパフォーマンスが最も高い習い事ということができます。

スポーツ系も選び方によっては安く始めることができる習い事です。スイミングは用意しなければならない道具類が最も少なくて済みますから、初期費用があまりかかりませんし「1級までやったら終わりにしよう」というように子供にもわかりやすい目標を設定しやすい習い事です。野球やサッカーは本格的なクラブチームに所属すると費用がかさみますから、地域のチームでコーチがボランティアでやっているような団体を選びます。ただしこの場合は土日の練習時にコーチに飲み物や食事の差し入れなどしていることが多く、それを保護者が交代で担当しているということと、保護者が交代で車を出して近所の子供たちをまとめて送迎するというルールがあることが一般的です。このように地域のチームならお金はかかりませんが、その分保護者が時間を割かなくてはなりません。

学習系で最も安く済むのはオンライン学習の形態です。スマートフォンやタブレットを使用して専用アプリなどを通じて学習していくスタイルで、自宅で行いますから送迎の必要もありません。ただし前述のように自己管理が必要になってきますので、小学生では成果に多少の不安が残ります。安く習い事を始めるなら学習系はあまりおすすめできません。

安い習い事とは

子供が小学生になると、周りの子供が習い事に通い始めることが多くなります。それに触発されて本人から「自分も通いたい」という声が上がることもありますし、保護者が「うちも何か始めなければおいていかれるかも」と不安になるということもあります。しかし大切なことはその習い事は本当にお金をかける価値があるのかという見極めです。安い習い事とは費用対効果の高い習い事のことです。