小さい頃の習い事が将来に影響を与えるケースは少なくありません。そのため、自分の子どもには将来役に立つ習い事をして欲しいという親御さんも多いのではないでしょうか。また、小学生くらいのお子さんは自分で興味のある分野が分かり始めるので、習い事をしたいと自ら志願する事もあるでしょう。習い事選びには「同世代の子ども達がどんな習い事をしているか」という情報が役に立ちます。今回は小学生の男子に人気のある習い事を8つピックアップして、人気の理由やその習い事をするメリットをご紹介します。

スイミング・水泳

スイミングは子どもの習い事として人気が高く、習い事をしている小学生男子の約70%がスイミング教室へ通っているとも言われています。スイミングスクールの多くは屋内の温水プールで行われているので、季節を問わず通年で習う事が可能です。一般的にはインストラクター指導の下、基本的な泳ぎのフォーム習得やタイム向上を目標として練習します。個人競技の側面が強い一方で、施設をみんなで公平に使う事からマナーやスポーツマンシップといった情操教育に力を注いでいるスイミングスクールも多いです。

スイミングは全身をバランスよく使う運動として知られており、子どもの身体を健康的に成長させる効果が期待出来るという理由からも高い人気があります。水中での運動は関節への負担も軽いため、成長期の子どもでも安心して習わせる事が出来るでしょう。身体全体を大きく動かすのでストレス発散にもなり、心の健康維持にも一役買ってくれます。学校でスイミングの授業がある場合は成績にも良い影響が得られ、一石二鳥です。スポーツ系の習い事の中では必要な道具が少なく、比較的初期費用が安く抑えられるので気軽に始められるという点も見逃せないポイントです。

体操

習い事としての体操クラブでは、跳び箱や鉄棒といった学校教育課程で経験するような基本的な種目の他に、簡単な器械体操や新体操をレクチャーするのが一般的です。ただし、クラブによって方針が異なる事が多く、基本種目を集中的に教えるクラブもあれば器械体操や新体操など競技性の高い種目に特化しているクラブもあります。通わせる目的や子どもが興味を示している分野によって適切なクラブを選ぶ事が重要と言えるでしょう。

体操は基礎的な運動能力や平衡感覚、さらには体幹を鍛える事が出来るので小さい頃の習い事として人気があります。また、体操を習い続ける事で身体が柔軟になり、肉離れや腱の断裂といった大きなケガをしにくくなるというメリットも期待出来るでしょう。幼い頃に培った健康的な身体は子どもにとって将来に残る大きな財産となります。ただし、体操種目は身体を大きく動かすスポーツですから、練習中の事故には注意したいところです。クラブに入会する前に見学して、指導方法や設備環境などを直接確認しておくと安心でしょう。情操教育の面では個人種目で目標をクリアする達成感を、団体競技で切磋琢磨しながらも協力し合う事の楽しさや大切を学べます。あまり身体を動かさない子どもが運動に対する苦手意識を持ってしまわないように通わせるという親御さんも少なくないようです。

空手

武道の習い事としては空手がポピュラーと言えるでしょう。空手には型を重視する伝統派空手と実際に技を当てて試合を行うフルコンタクト空手に大別出来ます。自分の子どもにどちらを習わせたいかによって選ぶべき道場が異なるので注意しましょう。空手の練習は基本動作と型、組み手の3つが大きな柱となっており、道場の方針によって練習メニューの組み方が異なります。例えば、伝統派空手では基本動作の練習に重きを置く傾向にあり、フルコンタクト空手では基本をしっかり抑えた上で積極的に組み手を行う道場が多いです。とは言え、やはり練習方針は道場次第ですから、一度見学に行って雰囲気や練習風景を確認してみると良いでしょう。

空手は組み手の対戦相手や道場仲間・師範を敬う気持ちを重視する武道のため、しっかりした礼儀礼節を身につけるための習い事として人気です。挨拶や返事といった日常生活でも大切な行動を習慣付けられるのは大きなメリットと言えるでしょう。フルコンタクトの組み手では自分も相手も多少の痛みを伴うので、人を思いやる気持ちを育む事も可能です。ひとつの動作や型に没頭したり、自分や相手にケガをさせないための配慮を常に怠ってはならないので集中力が高まる効果も期待出来ます。フィジカル面では体幹の強化や筋肉の適度な成長を促し、継続していけば健康的な身体の土台を作り上げられるでしょう。子どもが最低限の護身術を身につけられるという事から空手を習わせている親御さんも多いです。

サッカー

今や国民的スポーツの一つとなっているサッカーも小学生男子に人気の習い事として定着しています。小学生の男子が所属するサッカーチームは大きく分けると、学校や保護者が運営に携わっているものと地域のクラブチームの2つです。基本的な練習内容はボールの扱い方や体力作りといった基礎メニュー、実戦を意識したシュート・パス・連携プレーの練習やチーム内の紅白戦といったところでしょう。小学生を対象としたサッカークラブにも楽しくサッカーする事が目的というチームと積極的に試合や大会で勝ちを狙うというチームがありますから、お子さんの興味や熱意をよく考慮した上で所属するチームを選んであげる事が大切です。

サッカーは何よりもチームプレーが重要視される団体スポーツであるため、続けていく事でコミュニケーション能力や相手の気持ちを考える力が身につきます。大所帯のチームともなると30~40人程のチームメイトが出来る事もあるので、交流の幅が広がる点もメリットです。また、サッカーは社会人になっても会社や地域のチームに所属して続けやすいスポーツですから、本人次第では将来を通して関わっていける生きがいを子どもに与えてあげられるでしょう。習い事で定番とされているスポーツの中でも走る距離や時間が長いので、スタミナや強い足腰といったフィジカルを身につけられます。ユニフォームやボール、トレーニングシューズなど始めるにあたって用意するアイテムは比較的多いので初期費用は高めです。また、道具の洗濯や管理、小学校のクラブチームでは保護者が交替制で練習を見守るところも少なくないため、通う本人だけでなく親御さんも積極的に関わる姿勢が求められるでしょう。

英語・英会話

日本では2008年から小学校教育にも英語課程が導入され、子どもの頃からグローバル化する社会に適応する事が求められるようになりました。そんな背景もあって、英語塾・英会話教室に子どもを通わせる親御さんは多いです。英語塾では単語・文法・構文といった座学が中心となり、英会話教室では基礎的な英語力を身に付けた上でリスニングや実際に誰かと英語で会話する事が学習の中心となります。中学校から本格的に始まる英語教育に備えておくのか、英語を使ってコミュニケーションを取れるようにしたいのかで通わせてあげるべき先が異なるので注意しましょう。ただし、どちらの子ども向けスクールも「小さい頃から英語に触れて、英語は楽しいものだと思って欲しい」という理念は概ね共通しています。

子どもが新しい事をどんどん吸収して身につけていく時期は大体小学校3年生前後だと言われています。この時期から英語という新しい言語に触れさせてあげる事でいわゆる英語アレルギーや勉強嫌いといった状態を避けることができます。一度覚えた言語は忘れにくく、特に小さい頃に覚えたものであれば自転車の乗り方の様に身体に染み付くと言われています。大きくなってから色んな仕事への道が開けるように、色んな人とコミュニケーションが取れるようにという子どもの将来の可能性を広げたいとの思いから人気の習い事です。

硬筆・書道

硬筆教室では鉛筆を使った文字の書き取り、書道教室では筆と墨を用いて文字を書きます。それぞれ使用する道具こそ異なるものの、基本的には正しい書き順や止め・跳ねといった正しい文字の形を学習して書けるようになる事が目的です。書いた作品は先生に添削してもらって良く出来たところ、直した方が良いところを指導してもらいます。教室によっては生徒の作品をコンクールに応募する事に積極的な姿勢を取っているところも少なくありません。硬筆や書道の先生は長年同じ地域で講師を務めている人も多く、「兄弟が通っていた教室に入会したら先生がお兄ちゃんやお姉ちゃんの事を知っていて馴染みやすかった」という場合もあります。

硬筆・書道では書き順・文字の形・読み方・意味といった知識も身につきますが、キレイな文字を書くためにまずは正しい姿勢が大切です。姿勢を正す事は日常生活でも重要であり、人となりの印象にも影響を与えます。キレイな文字を書ける事は特技と言っても過言ではなく、将来の人間関係や進路にも役立つでしょう。心を落ち着けて書に向き合う事で集中力や忍耐力も身につける事が出来ます。また、自分が作った作品を誰かに見てもらう事や評価してもらう事の喜びは想像力の成長に結びつき、より良いものを作ろうという向上心も芽生えるでしょう。段位のシステムが設けられていることから、子ども達も明確な目標を持って取り組む事が出来ます。

そろばん

電卓や表計算ソフトの利用が当たり前になった現代社会でも、そろばん教室は習い事として高い人気があります。講師指導の下で問題を解いて答え合わせし、実力に応じて検定試験を受けるというオーソドックスな学習形態が一般的です。必要な道具は筆記用具とそろばん本体、あとは教室で使用する教科書程度ですから比較的手軽に始められる習い事と言えるでしょう。月謝の相場も他の習い事に比べると割安な教室が多いです。

そろばんは単なるアナログ計算機として捉えられがちですが、指先を素早く動かして計算するので脳が刺激されて思考力が向上すると言われています。一般的に計算や論理を司るのは左脳であるとされていますが、そろばんは珠の動きを頭でイメージするので右脳が活性化します。右脳を鍛える事で発想力やイメージ力の向上が期待でき、さらに珠をリズム良く弾く作業は左右両方の脳を刺激するとも言われています。地道な作業を続けて正解を導くそろばんは忍耐力や集中力を養うのに適しており、一つのミスで正解にたどり着けなくなるので作業の正確性も身に付くでしょう。単語や公式の暗記などは無く、単純作業での学習なので正解にたどり着いた時の達成感は子どものモチベーション維持にも効果的です。また、珠算能力検定や暗算能力検定といった資格は社会に出てからも集中力や思考力を評価されるものですから、将来の進学や就職活動にも役立つ可能性が高いと言えるでしょう。

ピアノ

芸術分野の習い事で長年定番として君臨しているものと言えば、ピアノでしょう。大手楽器メーカーや楽器小売店、個人経営のピアノ教室など様々なところで習う事が出来ます。先生と生徒のマンツーマンレッスンが基本になるため、まずは自分の子どもと相性の良い先生を見つける事が大切です。多くのピアノ教室では無料体験レッスンを実施しているので、まずは子どもに受講させてみると良いでしょう。ピアノを習うからといって自宅にピアノを用意する必要はありませんが、教室備え付けのピアノも維持費がかかるので月謝や設備費は習い事の中でも比較的高めです。子どもが熱心に練習したがるようであれば、騒音問題になりにくいヘッドホン対応の電子ピアノを買ってあげると良いでしょう。

ピアノは数ある楽器の中でも身体全体を使うものとして知られています。もちろん楽器全般的にリズムを感じるのに身体を使いますが、ピアノは譜面を読む目、音を聴く耳、鍵盤を弾く指、ペダルを踏む足、そしてそれらの身体に指令を出す脳といった具合に多くの部位を動かします。さらに両手を動かす事で左右両方の脳が刺激されるので、論理力と発想・イメージ力の双方を鍛える効果も期待出来ます。ピアノは芸術的センスだけでなく、学習能力や思考力の成長にとっても有効です。楽器を演奏できるというスキルは子どもの自己肯定や自身にも繋がり、合唱コンクールや部活といった学校生活でも活躍出来るという点も見逃せません。

小学生の男子に人気の習い事は様々なジャンルに渡っている

今回ご紹介した小学生男子に人気の習い事はスポーツや武道、学習系、芸術分野など様々なジャンルに渡っている事が分かります。自分の子どもに習い事を始めさせるには、まず子どもがどんな分野に興味を持っているのかを理解してあげる事が重要と言えるでしょう。人気の習い事はどれも継続する事で様々なメリットが期待出来るものであり、子どもの成長を力強くサポートしてくれます。無理に勧めるのではなく、子どもが喜んで進んで習いに行くような習い事を見極めましょう。