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子供の習い事はいつから始めるのがベストなのかを考えてみよう | まなび隊

子供の習い事はいつから始めるのがベストなのかを考えてみよう

子供に習い事をさせて成長させたい、将来的に役立つ能力を身につけさせたいと考えるのは親心としてよくありますが、いつから何を学ばせるのがベストかというと悩んでしまいがちです。子供の習い事はいつから始めさせるのが良いのでしょうか。単純に何歳何ヶ月から始めるのが良いとは言えない理由を理解し、具体的なタイミングを考えられるようになりましょう。


何を学ばせるかによって適切なタイミングは違う

子供の習い事はいつから始めたら良いかを安直に何歳何ヶ月からだと言えないのにはいくつもの理由があります。子供によって発育のスピードに違いがあるからというのも重要な理由の一つで、子供と向き合ってそろそろ始めるべきだと思ったときが最善のタイミングだとも言えるでしょう。ただ、その見極めも簡単ではないので、大まかな目安があった方が良いというのも確かです。タイミングを見極める上で欠かせないのが、予め何を学ばせるかを決めておくことでしょう。習い事の種類によって適切なタイミングにも大きな違いがあるからです。

例えば、英会話を学ばせてネイティブとのコミュニケーションでも苦労しないように育って欲しいと思うケースがあります。国際化が進んでいる影響で、グローバル社会で活躍できるような子に育てたいと思うと良い選択肢の一つでしょう。この場合には少しでも早く始めるのが大切で、およそ三歳までの間に耳を慣らせられるかどうかでヒアリング力や発音の良し悪しが大きく左右されてしまうと言われています。生まれてすぐというのは難しいですが、二歳くらいには遊びながらできる英語学習を始めるのが効果的です。

楽器を学ばせたいというのもよくあるパターンで、バイオリンやフルート、ピアノは代表例として知られています。プロのように美しく演奏できるように育てたいと考えているときには、音感を育むことが重要です。音感はやはり三歳くらいまでにほぼ発育が終了してしまうので、それまでに能力を開発することが必要になります。ピアノやフルートの調律をしたり、バイオリンを正確な音で演奏できるようになったりするためには、一歳や二歳の頃から音に慣らしていくことが欠かせません。絶対音感や相対音感を身につけさせたいという場合には特に重要なポイントで、遅くとも三歳までには音のトレーニングは終わらせられるようにした方が良いでしょう。

一方、スポーツになると習い事を始める適齢がかなり異なります。一歳や二歳といった年齢ではまだ身体能力が十分になく、あまり運動するのに適してはいません。早くても幼稚園に入る頃から始めるのが賢明で、怪我などのリスクも少なくなります。特にサッカーやバレーボール、バスケットボールなどの球技では身体能力だけでなく空間認識能力なども求められるので、幼稚園生でも子供によっては難しい場合もあり、小学校に入学してからの方が良いこともあるでしょう。水泳や陸上競技、体操やダンスなどの場合には幼稚園くらいから始めた方が上達します。体の動かし方の感性を磨くことや柔軟性を獲得することは幼いうちの方が適しているからです。また、柔道や剣道などの武道についても怪我の危険も伴う他、精神面もある程度発育していないと取り組むのが難しいので小学生になってからの方が安全です。

この他にも絵画や茶道、華道などの芸術や、プログラミングなどの将来的には仕事に役立つようなものも幼いうちから習うことが可能です。書道やそろばん、将棋や囲碁などの習い事もできるところがあります。このような習い事は年齢制限を設けてある場合が多く、三歳以上か小学生以上というのが一般的です。芸術のセンスは幼いうちに磨いた方が広げられるので、三歳くらいで始めるに越したことはありません。一方、プログラミングやそろばんなどのように思考力を要求されるものは小学生くらいにならないとしっかりとした内容を学べないのが一般的です。

このように習い事の種類に応じて適切なタイミングは違いますが、およそ幼稚園入園前、入園後、小学校入学後のどれかが始めるのに適した時期になるでしょう。ただし、この考え方はあくまで習い事をするからには最大限の効果を得るのを目的にしている場合に合っていて、習ったことでプロなれる可能性がある方針です。親心として子供に習い事をさせるときには、必ずしもプロ並みの能力を身につけさせたいと思っているとは限らないでしょう。そのため、安易にこのような三つのタイミングのどれかが最適だと考えてしまわないようにするのも大切です。


学ばせる目的と目標によっても違う

習い事をいつから始めさせるべきかを考える上で欠かせないのが目的や目標を定めることです。その設定の仕方によっていつ始めるのがベストかが異なり、安易に早ければ良いわけではないのにも気づけるでしょう。例えば、将来的に人とのコミュニケーションを取る上で一芸くらいはできた方が良いからピアノを学ばせようというケースがあります。このようなケースでは音感はある程度優れていれば十分で、絶対音感などを習得する必要はあまりありません。三歳よりも前から学び始めることが大きな意味を持つわけではなく、小学校に入学してから始めても十分と考えられるでしょう。

英語を学ばせたいというときにも学校に通うようになってから他の人と自分の英語力を比較して劣等感を持たないで済むようにしてあげたいという気持ちのこともあります。この場合には英語耳を作り上げるため、あるいは発音をきれいにするために徹底した努力をさせる必要はありません。幼稚園に通っている間に始めれば大丈夫だと考えることもできますが、小学校に入ってからでも遅いわけではないでしょう。他の語学についても同様で、美しく流暢に話せるようにさせたいなら幼稚園入園前から始めるに越したことはありません。しかし、高望みはしないというのなら幼稚園や小学校で始めれば問題ないのです。

スポーツについてもプロを目指せるようにしたいなら可能な限り早く始めた方が良いのは確かです。ダンスやバレエなどやスポーツのどのような競技でも同じで、センスを磨く上では幼いうちの方が効果が高いでしょう。しかし、運動を好きにさせることや、基礎体力を付けさせることを目的として行うのであればそれほど早く始める必要はありません。無理に小さい頃から始めさせて運動嫌いになってしまったり、強い運動負荷をかけて成長を止めてしまったりするリスクも下げられるでしょう。ただ、幼稚園くらいから運動を始めておいた方が基礎体力は付きやすくなります。

絵画などの芸術に関わる習い事についても目標に応じていつから始めたら良いかが異なります。センスを磨かせるなら幼稚園の入園前後には始めた方が良いでしょう。しかし、絵画の描き方などの技術的なものを覚えさせたいと思っているなら、その理解力が付いてきた小学校の中学年くらいを基準にして始めても問題ありません。さらに、プログラミングのような技術的な習い事は、実務をこなせるようになってもらいたいと思うなら小学生以上になってからで十分でしょう。プログラミングを通して数学的な思考力や論理的な考え方を身につけさせたいという場合には幼稚園くらいから学ばせるのを検討した方が良いということになります。

このように習い事をさせる目的や目標に応じて適切なタイミングは違っています。基本的にはセンスに関わる部分を育てたい、プロのような能力を身につけさせたいというときには早めに始めるのが得策です。基礎体力などのように心身を成長させる上での基盤を作るのを目的とするなら幼稚園前後が適しています。そして、高度な技術を身に付けさせたいという場合には小学校に入学してからでも遅くはありません。このような大まかな考え方でタイミングを選ぶと、想定していたような形で技術や知識を手に入れてくれるでしょう。


迷ったときにはいつからにすべきか

いつから習い事を始めさせるかで悩んでしまったときには子供に習いたいと言わせるようにするのが大切です。どんな習い事でも大変だと感じたり、辛いと思ったりすることはあります。それを乗り越えて努力を続けていくことにより、技術や知識を自分のものにできるようになるのは確かです。そこで諦めて習い事をやめてしまうと、辛いことがあったときには逃げれば良いという考え方が付いてしまうかもしれません。そうならないためには、自分でやると決めて始めたのだから、しっかりとやり通そうと言えるようにしておくことです。このような状況を想定し、子供がやりたいと言うまでじっと我慢をして待つのも良い方法と言えます。

ただ、子供は自分から習い事を見つけてやりたいと言ってくれるとは限りません。友達がやっているから自分もやりたいと言うようになるケースは幼稚園や小学校に通うようになってからは時々あります。その機会が得られるかどうかもケースバイケースなので、習い事をさせたいと思っているときには親が動機付けをするのが肝心です。

例えば、ピアノを習わせたいと思っているならピアノの演奏会に連れていったり、自分や知人が演奏している姿を見せたりするのが効果的です。自分もできるようになりたいと思うように、ピアノに実際に触れる機会を作るのも良い方法でしょう。スポーツについても同様で、自分でプレーする機会を作ってあげるのが最も良い方法です。あるいは習い事をしている子供たちの姿を見に行って、自分がその中に入って一緒にスポーツに取り組んでいる姿をイメージさせるのも動機付けの仕方として優れています。絵画や書道なども作品を見て、自分もこんな作品を作れるようになりたいと思うように促すのが効果的でしょう。

あまり婉曲にやるのは得意ではないという人は、これをやってみないかと子供に提案してみても良いでしょう。頻繁に勧めていると反発されてしまうリスクがありますが、適度に間を開けて色々な習い事を勧めてみると興味を持つものが見つかるかもしれません。興味を持ったときが習い事を始めるには最適なタイミングなので、これをやってみたいと答えてくれたらすぐにどこで学べるかを調べて申し込むようにしましょう。


いつまで習わせるかも大まかに考えておこう

いつから習い事をさせるかを決めるときには、大まかであってもいつまで習わせるかも考えておくのが大切です。親の方針として習い事に通わせるのはいつまでで、それ以降も続けたいと子供が言ったときには続けさせるといったプランを立てておいた方が良いでしょう。習い事は能力を開発する上で重要な機会になり、将来的にも役に立つ技術や知識を習得できる点でも魅力があります。しかし、プロになるわけでなければ必ずしもいつまでも習い続ける必要はありません、もっと上手になりたいから学びたいというのなら親としてサポートするのは良い考えでしょう。しかし、子供がもう望んでいないのなら適切なタイミングでやめさせるのも大切です。

習い事に通わせるにはお金がかかるからというのも理由です。しかし、それよりも重要なのが子供にとって別の形で成長するのに使える時間を減らしてしまっている結果になる場合もあるからです。友達と遊んだり、授業の復習をしたりして学べることもたくさんあるでしょう。また、成長すると色々なことに興味を持つようになり、別の習い事をしたいと思うようになる場合もあります。そのときに今までやってきた習い事を続けなければならない影響で時間も取れず、お金を工面しづらくて諦めざるを得ない状況に陥ることもないわけではありません。

例えば小学校卒業を契機にして習い事をやめるかどうかを子供に聞いてみるのが大切です。幼稚園に入る前から始めたようなケースでは小学校の途中であっても良いでしょう。ある程度の期間は習い続けていないと学んだことを活かせなくなってしまうので、あまり早めにやめさせてしまうのももったいないのも確かです。学ぶものが何かによっても適切な期間が違うので、個々に考えてやめるかどうかを聞くタイミングを決めておきましょう。その上で別に習ってみたいものがあるなら親としてサポートしてあげると、さらに大きな成長を促すことができます。


習い事は目的に応じて適切なタイミングで始めさせよう

子供に習い事をさせたいという親の気持ちは千差万別で、何を目的としてどんな習い事をさせるかによって始めるのに最適なタイミングは異なります。まずは親としてどんな方針で何を学ばせるのかを決めましょう。その考えに従って適切なタイミングで始めさせることもできますが、興味を持たせて自分からやりたいと言わせられれば長続きします。