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子供が習い事に行くのを嫌がる、そんなときはどうする? | まなび隊

子供が習い事に行くのを嫌がる、そんなときはどうする?

子供には無限の可能性があると言われています。親としては子供にどんな才能があり、それをどう伸ばしてあげられるのかと悩むものでしょう。楽しんで習い事に通ってくれるのであれば良いですが、「子供の可能性を広げるために」と始めた習い事でも子供が嫌がる場合もあります。嫌がるからとその都度辞めてしまっては、辞め癖がつくのではと心配になるでしょう。ここでは、子供が習い事を嫌がった際の対応法について紹介します。


続けるか辞めるかの2択ではなく、子供への接し方がカギになる

子供の可能性を広げたいと思うのは親心とも言えます。環境を整えることで子供の才能は花開くため、できるだけさまざまな経験をさせてあげたいと思うのが親心です。特に低年齢で始める習い事では、子供自身の思いよりも親の願いが大きく影響しているでしょう。親心から始めた習い事を子供が嫌がる場合、親としてはできれば通い続けて欲しいと思うのも当然だと言えます。なぜなら、「子供のため」に始めたことだからです。

しかし、「子供のため」だからと言ってイヤなことを無理に強いるのは良くないでしょう。強制してでも続けることで、後々子供が「あのとき習い事を辞めないで良かった」と思う日が来ることもあるかもしれません。しかし「行きたくないのに親が辞めさせてくれないから」と習い事を続けていると、場合によっては親に対する不満が膨らむことにもなるでしょう。では、親としては辞めさせたくない思いを持ちながらも子供が習い事を嫌がった場合、どうすれば良いのでしょうか。

子供が習い事を嫌がる場合の対処法としては2択あります。習い事を「続ける」か「辞める」かです。しかし、その2択の間にはさまざまな対応の仕方が存在します。「続ける」という選択肢1つとっても、「習い事は辞めないけれど、通う日時を変える、もしくは先生を変える」といった方法もあります。「1度お休みしてみる」というのも「辞める」に近い「続ける」対処法と言えるでしょう。何よりも親子でじっくり話し合うこと、子供と向き合うことが大切です。


子供の年齢によって対応法は異なる〜2歳以下は親が環境を整える〜

習い事を嫌がる際の対処法は、子供の年齢によって異なります。おおむね2歳以下と3歳以上では対応を変えた方が良いでしょう。まず、低年齢、特に2歳以下の乳児と呼ばれる時期の子供たちは、その生活のすべてを親に委ねています。食事も睡眠も遊びも、多くの場合親の関わりが必要でしょう。それは言葉を換えれば、親次第で子供の生活習慣、環境は変えられるということです。

子供は環境次第で伸びる能力を持っています。例えば語学は、ある一定の年齢までに修得することでネイティブ並の発音で話せるようになります。しかし、一定の年齢を超えると習得はそれほど楽ではないということは、英語教育を受けた人なら知っているでしょう。環境によって得られる能力は異なるのです。習い事も、親が整えてあげられる環境の1種と言えるでしょう。2歳以下の乳児は生理的欲求が機嫌に大きく左右するため、習い事に関してもより丁寧に環境を整える必要があります。

習い事という環境を整えることで、乳児期の子供はそれが生活の1部と捉え、自然に取り組むようになります。親と一緒に取り組む習い事が多いため、親自身も子供の成長を間近で感じられるでしょう。しかし、乳児期の子供においても習い事を嫌がる場合があります。2歳くらいまでは「お腹が空いた」「眠い」「つまらない」といったことが原因で嫌がることが考えられます。人見知りや場所見知りで嫌がる子供もいるでしょう。こうした生理的な現象が原因の場合、空腹や眠気などの生理的欲求を満たすことが重要です。

習い事に行くといつもお腹が空いている、眠い、という状況が続くと、子供はその環境自体を嫌がるようになるでしょう。小さな子供であっても記憶力はあります。たとえ生理的欲求が満たされていても、イヤな記憶が残ってしまう可能性はあるのです。そうした生理的欲求による不快感を軽減するためにも、子供の生活リズムを把握した上で習い事の時間を決めると良いでしょう。習い事に行くどれくらい前に食事を済ませ、睡眠をとっておくと良いのか計画を立てておき、どのようなスケジュールであれば機嫌良く通えるのか確認しておくのがポイントです。

人見知りや場所見知りの場合は、人や場所に慣れると楽しんで通うことも多いため、時間が解決してくれることも多いでしょう。親と一緒であれば落ち着いていられるのであれば、親も一緒に楽しむこと、「大丈夫だよ」「一緒にいるよ」などの声かけ、抱っこなどのスキンシップを取ることが対処法と言えます。大切なのは、子供を責めないことです。いつまでも泣いていたり、周りの子供たちが楽しそうに取り組んでいるのを見たりすると、つい「どうして泣いているの」と責める気持ちがわき上がるかもしれません。

しかし、親が焦ったり怒ったりすると子供は余計に取り乱してしまいます。乳児期の子供は親の関わり方次第で楽しめるようになるため、ある程度続けることが大切でしょう。ただし、子供が習い事に全く興味を持てず通い続けることに疑問を抱くのであれば、辞めるのも1つの手段でしょう。どれだけ通い続けても子供が泣き続ける、全く慣れないという場合には、通うこと自体が子供にとって負担になっている場合もあります。親に対しても「こんなに嫌がっているのにどうして連れてくるの」と不信感を抱いてしまうかもしれません。

子供にとって親の存在は大きいものですが、2歳以下の乳児にとっては特に何よりも信頼を寄せる存在です。人間関係の基盤となる親子の愛着形成に影響を与えないとも言えません。子供の様子を見ながら無理のない範囲で習い事を探しましょう。一方、全幅の信頼を寄せる親だからこそ、乳児期の習い事は親が一緒であれば続く傾向があります。大好きな親が一緒に楽しんでいる姿は、子供にとって嬉しいものです。そのため親が一緒に習い事を楽しむことは子供が習い事を楽しむ上で不可欠と言えます。親が楽しみ、子供の気持ちを盛り上げることも「環境を整える」ということになるでしょう。


3歳以上の子供へは、具体的な理由を聞いてみる

3歳以上になると生理的欲求による不快感よりも、好き嫌いなどの自分の思いが習い事を嫌がる原因となってきます。自我がはっきりと芽生え、気に入らないことにははっきりとノーを伝えてくる頃です。年齢が高くなるにつれ自分の思いを言葉で伝えられるようになるため、習い事を嫌がる理由を具体的に教えてくれるようにもなります。子供同士の関わりも増えてくるため、「お友達が嫌い」とはっきり言う子供もいるかもしれません。それ以外にも、「つまらない」「時間が長い」などさまざまな理由が考えられます。

まだ具体的に言葉で伝えられない場合は、「習い事が楽しくないの?」「先生が嫌い?」など親が聞いても良いでしょう。しかし、習い事に行きたくないために適当な理由に頷くこともあります。そのため、子供の言葉だけでなく先生の話も聞いてみると良いでしょう。先生の話、子供の話を聞いた上で親ができることを考えてみます。子供に提案してみても良いでしょう。自分の言葉で伝えられる場合もそうでない場合も、子供の思いを全て1度受け止めることから始めましょう。習い事がつまらない、と子供が言うのであれば、「そうか、つまらないんだね」と受け止めます。

つまらない、という言葉の裏には、子供の本当の思いが隠れています。「親と一緒の時間が減るから」「他の面白いことで遊びたいから」「習い事自体に興味が持てないから」など、つまらない理由はさまざまでしょう。ここから子供の本当の思いを引き出すのが重要です。3歳くらいからは周囲の期待に応えようとすることも増えてきます。そのため、親が習い事を続けて欲しいと思っている、という思いも敏感に感じ取るのです。期待に応えようとして辞めたい、と口に出せない子供もいるでしょう。「辞めたい」と口に出しても良い環境を作ってあげることも大切です。子供にとっては辞めたい理由を、1番信頼を寄せる存在である親が受け止めてくれた、と感じるだけですっきりして続けられる場合もあります。

習い事を嫌がる理由はさまざまです。理由によっては少しの間習い事を休む、という手段をとっても良いでしょう。習い事から離れることで、「やっぱりもう一度やってみたい」という気になるかもしれません。また、通う日時や先生を変更することで通い続けられる場合もあります。辞めるという選択肢だけでなく、続けるために何ができるか子供と一緒に探してみましょう。

辞めることは、悪いことではありません。続けていたものを辞めるには相応の理由が必要だと大人は考えますが、子供にとって習い事は遊びの延長でしょう。簡単に辞めさせては飽きっぽい性格の子になってしまう、辞め癖がついてしまう、と親は思ってしまいがちです。しかし辞めたいと口に出した時はその気持ちや言動を否定せず、「どうしたら続けられるか」を一緒に考えてみることが大切でしょう。辞めることは「逃げ」や「負け」ではなく、何よりも子供の気持ちに向き合い、話し合うことが重要なのです。

ただし、どうしても習い事が合わない場合や、このままでは親子関係にも影響を与えるという場合は、残念ながら辞める選択を取りましょう。無理して続けることで得られるものはないどころか、失うものの方が多いかもしれません。この場合も、親子でじっくり話し合って結論を出しましょう。


すぐに辞めないための始め方

せっかく始めた習いごとを辞めてしまうのは、子供にとっても辛いものでしょう。そうした負担を軽減するためにも、始める前に対策することが重要です。まず、始める前に続けられるかを話し合います。「お友達が通っている」「無料体験が楽しかった」という理由がきっかけになることは多いでしょう。しかし、あまりにも何でもやりたいと言う場合はある程度時間をおくのもポイントです。親の方でもどういう習い事かをリサーチし、その間子供の習い事に対する熱が冷めないか観察しましょう。友だちに感化されて始めたいのか、本当に興味があって始めたいと言っているのかは、ある程度時間をおけばはっきりします。

それでもやりたいと言うのであれば、習い事に対する心構えを伝え、事前に約束事を決めても良いでしょう。約束事は、「お休みしないで行く」や「行く時にぐずぐずしない」など家庭によってさまざまです。こうしたルールを設けておくことで、子供自身も習い事に対する意識が「遊びの延長」から「遊びとは違うもの」へと変化するでしょう。遊びは遊び、習い事は習い事とメリハリが持てるようになります。また自分の意志を通し、習い事を自身で決めたことは、自分のことを自分で決められることへの自信にもなります。自立への1歩にも繋がるでしょう。

習い事に対する思いは、子供と親とでは全くといって良いほど異なります。子供にとって、習い事は遊びそのもの、もしくはその延長にあるもの、と捉えているでしょう。将来の可能性よりも「楽しいから」「お友達がいるから」「先生が好きだから」という理由で続けている場合がほとんどです。一方親としては子供の将来の可能性を広げたい、能力を伸ばしたい、という思いが強いのではないでしょうか。それぞれの思いを始める前に確認しておくと良いでしょう。親の思いを伝えるだけでなく、大切なのは子供の思いも聞くことです。


習い事を続ける上でやってはならないこと

子供が習い事を嫌がるとついやってしまいがちなのが、モノで釣ることではないでしょうか。「習い事に行ったらおもちゃを買ってあげる」や「習い事が終わったらゲームをしても良い」など、モノで釣ることで習い事への気分を盛り上げられるかもしれません。しかし、それでは習い事はおもちゃやゲームなどのご褒美があるために行くものになってしまいます。それどころか、習い事はご褒美をもらうために取り組まなければならない「イヤなこと」になってしまいかねません。また、習い事に行く度におもちゃなどのご褒美をねだるようになり、習い事よりもご褒美が狙いになってしまうでしょう。

この状態では習い事は続けられるかもしれませんが、子供の自主性は育つ可能性は低いと言えます。親が行けと言うから、ご褒美をくれると言うから、仕方なく習い事に行く習慣がついてしまうでしょう。そうなれば、習い事にとどまらず今後さまざまなことに対しご褒美を求め、見返りがなければやる気を出せなくなってしまうことにもなりかねません。習い事自体を楽しめるよう、子供がやりたい習い事を続けられるよう、親としては習い事の様子を気にかけ、声をかけて親自身も興味を示すことが大切でしょう。


嫌がる気持ちを受け止め、子供と向き合おう

子供の可能性を広げてくれる習い事は、強制されて行くものではありません。しかし、親としては「せっかく始めたんだから、もう少し続ければ」と思うものでしょう。親の思いと子供の思いがすれ違っている時は、互いの気持ちを言葉で伝え合い、向き合うことが大切です。イヤイヤ習い事に通うのではなく、楽しんで通えるようサポートしていきましょう。